一級建築士事務所・イントロン

長期修繕計画、資金計画(案)作成について

工事資金が潤沢であるならば、各種の劣化を技術的に再生することも可能ですが、多くのマンションが資金不足や劣化部位の多さに困惑され、必要な工事が必要な時期に実施できない状況に陥っています。これらのことを踏まえれば、事前に大枠の修繕計画(長期修繕計画)、今後のリニューアル方針を立て、貴建物が今後どの様な変遷をたどるかを区分所有者全体が認識し、その上で無理のない資金計画・工事計画・工事仕様を練る事が必要になると考えます。マンション全体の区分所有者・居住者の合意形成を段階的に図っていくことが建物維持・リニューアル実施への最短距離になります。

長期修繕計画(案)作成のための建物劣化診断

建物を建築本体、給排水・機械設備等に大きく区分し、それぞれの部位について現在の劣化状況を診断し、おおよその改修費用を算出します。技術的に望ましい改修時期も検討し、長期修繕計画に反映します。また、居住者の皆様にアンケート調査を行い、居住者の方でなくてはわからない、バルコニーの状況、専有部分への漏水、水道の赤水等の実態を把握します。 これらのデータを基に全体説明会等を行い、貴建物の現状を共通の認識に置き換える事が大きな目的です。

長期修繕計画(案)作成の目的

建物劣化診断の結果(劣化状況・概算費用)と貴マンションの修繕積立金等のデータを基に今後の修繕計画のシミュレーションを行います。『建物診断・長期修繕計画(案)』を基に、今後の工事予定・資金計画の大枠の合意形成を得ることが長期修繕計画(案)作成の大きな目的です。今後の中長期的な建物修繕計画と資金計画のバランスを確認することが一番の目的であると同時に現状の建物の状態、現在採用されているシステム(設備)等、広く区分所有者の皆様にご理解頂き、どの様な修繕がいつ頃必要になるかを周知し、来るべき工事に備えることが重要であると考えます。作成する資料は一過的なものでなく、段階を追って多少手を加えることで有効利用(再利用)できる事を前提にした資料作成を心がけます。

長期修繕計画(案)・資金計画(案)の作成

今後20~25年の長期修繕計画(案)を2案程度作成します。皆様との打ち合わせの上、変更修正を行い、長期修繕計画(案)を策定します。2案程度の資金計画(案)を作成します。皆様との打ち合わせの上、変更修正を行い、資金計画(案)を策定します。

長期修繕計画全体説明会

建物劣化診断、長期修繕計画、資金計画(案)の概要を全体説明会として、プロジェクター等使用し、ご説明いたします。 建物の状況を広く区分所有者の皆様にご理解いただけるように、説明会を開催します。